朝日放送 「ムーブ!」にて”ガメラに虐待疑惑”として放送されましたので内容を一部を抜粋します。 


冒頭 (アナウンサーがサイゾーを読みながら説明)
「ガメラの幼体(子ガメラ)役として用いられた複数のケヅメリクガメが、撮影現場で虐待されたのではないか?」という疑惑があるのだ!(サイゾーの写真を使用しながら、カメの衰弱について説明。)



サイゾーはたかがカメでは?と言うが、爬虫類に詳しい専門家が言うには「アフリカ産のケヅメリクガメは、ワシントン条約で保護されている、国際的にも貴重なカメ。飼育を誤ると、すぐに肺炎や食あたりなどを起こし死亡します。」とのこと。



サイゾーの取材によると「撮影スタッフは何十匹もカメを買いに来たのに、飼育用具を一切買っていなかった」「ある大物ブリーダーが映画会社にかけ合ってリクガメを使わせた」などの証言も。



ガメラの公式HPでは「ケヅメリクガメの飼育についてのご注意」が載せてあったりと、動物愛護精神に満ち溢れていることをアピールしている--------------が、実際はまるで違ったのだろうか?



ムーブのチェック(ムーブが直接、角川ヘラルドへ取材)角川ヘラルド「子亀の甲羅に穴を開けた事実はあります。撮影中に死んだ、亀がいることも事実です。どういう段階で死んだかは、現在調査中ですが、甲羅に穴を開けたことが原因とは考えていません。」


アナウンサー: 「最近の技術を使えば穴を開けなくてもと思うのですが・・・」

浅井愼平: 「まったくそうでしょうね」

吉永みち子: 「犬だろうとカメだろうと、貴重なカメだろうと普通のカメだろうと、命あるものに変わりはないわけですよ。痛い思いをさせることは(動物に)、大したことではないと思ったんじゃないかという感じですよね。それを知ってしまうといくら感動的な話と言われても、気持ちが引きますね」

浅井愼平: 「動物物の感動的な話というのは、だいたい作られていますから、相当虐待しているんですよ」

井上公造: 「子猫物語のときも色んな噂が流れましたけど、やっぱり生き物ですから演出にも限界がありますよ」

浅井愼平: 「だからこそいま、むしろ作りもので見事にやってくれたら拍手がきますよね」

若一光司: 「動物愛護の進んでいるフランスでは、テレビで動物を使うときは動物愛護の専門家や動物学者が関与して、監修クレジットをつけるのが普通になっていますよね。そういう文化を我々も育てるべきですよね」

コメンテイター

写真家 浅井愼平
作家  若一光司
作家  吉永みち子
ジャーナリスト 井上公造



リクガメを考える会コメント

角川ヘラルドは、今まで会の質問書に対し無視を決め込み、雑誌の取材に対しても「飼育担当者のブログは嘘であるということに統一しています」という曖昧な回答しかしてこなかったが、今回、ムーブの取材に対しては「子亀の甲羅に穴を開けた事実はあります。撮影中に死んだ、亀がいることも事実です」とはっきりと認めています。これにより"疑惑"から公然とした"事実"になりました。

映画のテロップでは「ガメラの撮影で虐待行為は行っておりません」と流していましたが、甲羅に穴を開けたり、撮影中に死んだカメがいたにも関わらず(ブログによると飼育不備)"虐待ではない"という認識なのでしょうか。

また「どういう段階で死んだかは、現在調査中ですが、甲羅に穴を開けたことが原因とは考えていません」というコメントがありました。ガメラに対し、非難の声が集まっているのは、穴を開ける行為や、ちゃんとした管理下で撮影にカメを使わなかったことに対してであって、"穴を開けたから死んだ"と非難しているわけではありません。
その点からも、角川ヘラルドは、今に至っても、何が問題なのか理解できていないと疑ってしまいます。


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