映画ガメラ撮影時におけるリクガメ虐待について


検証1  甲羅に開けられた穴の証拠写真  アンディーランドにて撮影

まず、写真に写された穴の開いた個体は、すでにアンディーランドでは展示されておりません。 
映画関係者にコンタクトを取ったその日に、この写真のカメはバックヤードに隠されました。 
今、アンディーランドで展示されているケヅメリクガメはまったく別の個体ですが、実際に撮影に使用されたのかどうかもはっきりしません。 
この件をアンディーランドに直接問い合わせましたが、責任者より不自然な回答しか返ってきませんでした。 
もしかしたら現在展示している個体はガメラの撮影にまったく関係の無い個体である可能性もあります。

開けられた穴の位置ですが、臀甲板の中心に1箇所、緑甲板に上下に1箇所づつ、それが左右対称に開けられていたので確認できた穴は計5箇所になります。
対称的に開けられている状況から考え、ワイヤーを通した穴であるとすれば、項甲板にも1個所、開けられていると予想できます(実際の穴の確認は取れていません)。

穴の大きさ・形はすべて統一されており、しかも奇麗に対称的に開いているということは人為的に開けられた穴と判断します。 

穴を開けた方法ですが、恐らく鋭利なキリのような物で無理やり開けるか、もしくは電動ドリルなどで一気に開けたと考えられます。 どちらにしても内臓に近い部分に刃を立てるということは非常に危険を伴う作業ではあります。 
もし少しでも逸れれば、そのまま内臓を貫通するという最悪の事態も十分考えられます。 

写真を見る限りでは、さほど深刻な穴ではありません。 しかし穴を開けるという行為は完全な外科治療の域です。 
いくら甲羅とはいえ、場所によっては神経も血管も通っています。 麻酔を使用したかどうかも怪しいでしょう。 
また一番心配されることはキズ口からの細菌感染です。 
撮影で使用されるカメの健康管理もまともに出来ないような関係者が、もし生きたカメを消費的に扱ったのであれば、そもそも感染の心配などという以前の問題でしょう。

穴あきケヅメがどれくらいいるのでしょうか? 本編を観た方はわかりますが、ガメラの仔が宙に浮くシーンはかなり力を入れていますし見所でもあります。 
映画の中では場所を変え六回ほど”浮く”シーンが出てきます。 当然かなりの撮影時間を費やしたことでしょう。 一頭や二頭という数ではないはずです。

以下は爬虫類を治療する獣医よりいただいたコメントです。(一部分のみを紹介します)

通常は、亀の甲羅に穴を開けるようなことはしません。リクガメは、水棲亀と比較して甲羅が丸いのでなかなか穴は開きにくいと思いますので大変なストレスと痛みを伴ったと思われます。甲羅は骨の一部ですので、神経も血管もありますので、出血もあったはずです。ばい菌感染の危険性もあります。当然 動物愛護的にも可愛そうですし、虐待にも値します。従ってこのような事はするべきではありません。



検証2  撮影時にリクガメ管理を担当したとされる関係者(映画学校学生)のブログです。

削除されていたのは確信部分を含む4日分の日記です。 最初に映画関係者とコンタクトを取ったその日に3日分が削除されました。 その後数日してから6/18分が削除されています。

この学生は昨年7月で担当を外れていますので、その後から撮影が終わるまでの間は誰がどんな飼育・管理をしていたのかわかりません。 
ただ一つわかっていることは、7月以降かなりの数のケヅメリクガメ幼体が専門の病院に入院しています。 通院ではなく入院です。
このアルバイトの方は自身のブログで、”私が辞めた後、カメが心配” というようなことを書き残しています。

原文をそのまま掲載していますが、一個所病院名が出ている部分はOOOという形で訂正しました。

2005-06-10 22:07:44
空を飛ぶ
今日かめは空をブーンと飛んでいました。
あいつはタフです。
私は今、かめをけっこう沢山飼育しています。
ケヅメリクガメという種類です。
これをやることになったとき友人に話したら「ブリーダーじゃん」
と言われたのを思い出します。
ブリーダー…かっこいい。良い響きです。
しかしその実態は飼育係。
横文字の力ですな。
詳しいことはあまり書いてはいけない気がするので書けませんが、
ケヅメリクガメを飼育している方情報提供してくださると幸いです。
現実のケヅメリクガメは空は飛びませんし、顔を上に上げさせるのも
一苦労な普通のかめです。
今日飛んだのは人力です。
飛んでいたカメは本当に大食いです。
ちびのくせにホームステイしているので、(横文字の力)
一人で好きなだけ食べられるせいかびっくりするくらいマイペース。
私が預かっている奴らは権力争いの末、あぶれたカメは食えない日々戦いです。
みんな可愛い顔をしていますが、
昨日全員がでかくなった夢を見て軽くうなされました。


2005-06-18 14:06:15
ついに
伊勢へ向けて出発する人が出てきた。
私も21には出発だ。
未だ何も用意していない。
最近ブログが遅れがちな間にカメが6匹入院し、
落ち込み気味である。
そのうち二匹はかなりやばい

あ−−−あ−−−−−。

伊勢でカメの出番が終わったら先に帰る。
という話まで浮上している。
がんばれ。カメ。
がんばれ。自分。

ではカメを風呂に入れる続きをやります。


2005-07-18 21:14:53
切り替えが出来ん…
本日、自分が伊勢に行っている間に死んでしまった、通称コサブローくんと
言うちーっちゃい小亀の遺体を病院から貰ってきて多摩川に一人埋めに行った。
川遊びする少年たち、マラソンする人、連休を思い思い楽しむ人たち。
そんななか、不審にうろついて、製作車が満載すぎてスコップ探せなかったから
手で土掘って客観的に考えて怪しかっただろうなあ…
また今日いっぱい退院させる事ができたけど、一匹入院しちゃって、
管理できてないなあ…
OOOOO注1に入院させて帰ってきた子達は本当に元気で
私は調子悪くする事しかできてないっすよ。
あーーーあ。
頭切り替えてすっきりしたいけど、私が行かんと奴らは死んじゃう…
ずーっと死んじゃってから冷凍されてて外が暑かったから
御茶ノ水から調布に戻る間にほんのり溶けて
コサブのお腹はべこべこだった。
すっきり綺麗な遺体だったけど、死んじゃったんだなあ…
何もしてあげられなくて、ごめんね。
しかも、死んじゃってからすぐに迎えに行ってあがられなくて、ごめんね。
大きい子達は成長著しくて嬉しいのに、映画的にはだめだ。
小さい子達は成長しなくて毎日びくびくなのに、映画的にはいい。注2
カメ担当…意外に大変なり。
もちろん精神的に。
自分が何もしてあげられないのが辛い。
生き物を育てるのは大変だ。
獣医、飼育員、牧場主。
動物を育てるすべての人を尊敬します。


2005-07-19 17:41:52
ごみ捨てやがって
今日コサブローの墓参りしたら、あたり一面に花火して酒盛りした残骸が
放置されていた。
糞人間どもめ…最近の若いもんは…(推定)
悲しくなったが慈善事業家ではないので片付けず…
やっぱり明日片付けに行こうかなあ。
それより一回も精算をしていない…
今なぜかいつの間にか、たまった領収書を貼って、貼っただけで断念。
明日続きをやります。
明日明日。
人間後回しにし続けちゃ駄目ですよね…
精算だけでも終わらせておこうかなあああ


注1 爬虫類専門の病院、 実際にかなりの数のケヅメの治療にあたり、体調を回復させています。
注2
 角川ヘラルド側のコメントでは、元気な個体のみを順番に使用したと発表されています。 



角川ヘラルドでは、実際に撮影で使用したケヅメは13頭としていますが、殺した数を入れていません。
今実際にケヅメを卸した関係者にコンタクトを取っていますが、わかっているだけでかなりの数のケヅメを購入しています。 
もし生き残ったケヅメが13頭であれば、残りはすべてどうなったのでしょうか? 現在調査中です。

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